推定80年代頃、オールドイングランド製『ウールダッフルコート』になります。
スペシャルアイテムの入荷です。
更にこちらの個体は、オールドイングランド製ではありながらも、世界最高峰のダッフルコートと謳われる、"INVERTERE(インバーティア)"によって作られているダブルネームの1着。
INVERTEREとは、1904年にイギリスにて創業された老舗コートブランド。
世界で初めてリバーシブルコートを開発した歴史があり、こちらは当時革新的な技術だったそう。
INVERTEREとはラテン語で『ぐるりと向きを変える』という意味で、代表であるリバーシブルコートを表しています。
リバーシブルコートでも有名なインバーティアですが、最も有名なのはやはりダッフルコートでしょう。
この個体に使用されているのは"Moorbrook(ムーアブルック)"社の100%ウール生地。
イギリスの田舎にある生地メーカであるムーアブルックは現在世界に4機しかない織機を所有していました。
その織機から編み出される生地は生産効率が悪いですが、しっかりとした肉厚な生地・柔らかさ・温かさ・軽量なヘリンボーン生地を織ることが可能でした。
品質に拘ることで有名な、高級ブランド"HERMES"もこのムーアブルックの生地しか使わなかったそう。
後にムーアブルックは生地のみではなく、製品を作る方向性に変える為、インバーティアを買収することになり、その際に生まれたのがこちらのダッフルコート。
ですがムーアブルック社は冬用の生地が主力の為、夏用の生地に強くありませんでした。
不況ということもあり、ムーアブルック社は倒産し、傘下にあったインバーティアも姿を消しました。
2013年に復活を遂げたインバーティアですが、ムーアブルック生地を使用したダッフルコートは90年代頃までの個体のみ。
本物志向の方は是非とも、当時に活躍したオールドインバーティアを手にしていただきたいです。
この個体はインバーティアの中でも希少な、現行とは異なる80年代頃に見られるオールドタグが付いた1着。
このタグで探されている方も多いのではないでしょうか。
カラーもダッフルコートでは定番なキャメルカラー。
サイズも日本人体型に合うゴールデンサイズかと思いますので、幅広い体型の方にご着用いただけるかと思います。
是非ともジャストサイズで大人っぽく着用したいただきたい1着です。
多少の使用感はあるものの、ウールの状態も良好です。
着用に問題のある大きなダメージもありませんので、まだまだご着用いただけるかと思います。
正に"一生モノ"の名に恥じない世界最高峰のダッフルコート。
インバーティアを持たずしてダッフルコートは語れない。そんな1着かと思います。
特に市場に出ることの少ないオールドインバーティア製。名品中の名品。
お探しの方はこの機会をお見逃しなく。